司法書士の勉強中に発生する疑問を解決する質問広場

会社法の講義内容について

angela 2011-06-29 21:47:44

小泉先生こんばんは。お蔭様で民法の方は順調に進んでいます。先生に着いて行く覚悟でいますが、どうしても会社法に苦手意識を持っている私としては、会社法がどのような内容になるのか?先生の考えを含め予め知っておきたいのです。
私の個人的な考えは、旧法の内容を知っておくと新法との比較で出題されやすい所がわかったり、決して無意味ではないと思うんですが、平成18年以前の過去問は過去の遺物になっている問題も多く原則的にやる必要はないのではないかと考えています。実務が定着されつつある現在は、過去の学説や判例が出題される可能性はあるものの、主に条文や18年の基本通達からの出題になるのではと考えています。
そこで テキストは18年以前の過去問を網羅した形での内容になっているのですか?それなら問題演習を通じて復習できますが、意味があるのか?と思いますし、18年以降の過去問しか載っていないのなら、数が少な過ぎてどうしても予想問題に頼らざるをえません。
それなら 無理とわかっていても 一問一答の問題をインプット講義の後の復習に利用したいと考えます。憲法など過去問の数が少ない科目も同様の不安を感じてしまいます。

一発合格者を多数輩出されてる先生のカリキュラムに無駄など無いはずですので 先生に着いていく気持ちに変わりはありません。
小泉先生の考えを先に知っておきたくて 質問させて下さい。宜しくお願いします。

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 angelaさん,こんにちは。もちろん,旧法の内容を完全に理解しておく必要はないのですが,どのように変更されたかという経過を知っていることは,新法への理解を深め,出題の論点を掴むことに役立ちます。講義の中でもその点は気をつけています。過去問については,会社法・商業登記法は,確かに他の科目と比べると過去問の重要度は当然下がります。逆に過去問にはない新しい論点を新しい問題集で練習する必要性が高まります。ただ,18年以前の過去問でも,まったくそのままの文言では役に立たないものでも,新法に則して文言を一部変更することにより,十分機能する問題もたくさんありますので,そのようなオリジナルの修正は施してあります。制度として完全になくなってしまっており,その内容を細かく学習しても意味がないものは,削除していますので,ご心配なく。憲法は確かに過去問を通じて学習するには分量が少ないですが,これは仕方のないことです。テキストの内容をしっかり理解することに重点を置いてください。逆に必要以上に時間をかけすぎない事に気をつけ,全体の中でのバランスを常に心掛けてください。小泉嘉孝

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koizumi 2011-06-19 10:20:03

小泉先生お忙しい中丁寧に回答頂き誠に有難うございました。民法が順調に進んでいますし、インプット講義が終わるまで、過去問を最低9割のラインまで高めながら、テキストの内容を理解して記憶していけば、直前の3ヶ月で一問一答で周辺論点を押さえて行けばなんとか勝負になるという手応えを感じているだけに、過去問の数の少ない憲法や、あっても重要度の低くなった会社法、商業登記法、司法書士法などの科目は、直前期になってから一問一答をやって、間に合うのか心配でした。
憲法や司法書士法は問題数も少なく、なんとかなるかなと思うのですが、主要科目の会社法、商業登記法は問題数も多く、今でも不安な気持ちを持っています。
ご指摘頂いた通り、憲法は推論問題が苦手なので、2問は確実に取るという勉強を心がけるつもりです。
法律家を目指しておきながらお恥ずかしいのですが、私は条文を読んで勉強するという習慣がなく、苦手でもあります。
また、答案練習会も受講しないつもりですので、予想問題の数も少なく、2問失点の目標をクリア−できるイメージがどうしても湧きませんでした。
講義が始まる前に失礼な質問だとは思いましたが、どうかお許し下さい。
テキストの内容をしっかり理解し、過去問編の問題を軽視せず、しっかり取り組んでやっていけば、民法等の科目と同じと考え直前期になってから一問一答をやっても充分間に合うという理解でよろしいですか?くどいようですが、宜しくお願い致します。

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angela  2011-06-19 14:52:51

angelaさん,こんにちは。条文をしっかり読み込んでいく勉強を私は決して否定はしませんが、これには順序が大切だと考えています。内容が理解できていない段階で、ひたすら条文を機械的に読む・チェックするということを行っても点数にはほとんど反映されません。つまり、条文は最初に取り組む教材ではなく、一通り学習し、理解し、問題も解いて論点を理解した人が読んでこそ意味のあるものです。そのような段階に入ってから、改めて条文をみると、「条文とはなんとまとまっているのか!」とか、「こんなところがつながっていたのか」等、新たな発見も出てきます。ただ、最終的に試験で問われる内容が、自分の頭にあるか否かが勝負ですから、条文そのものにそれ程こだわる必要はありません。
 一方、インプット講義だけで不安要素が残ると感じる科目は、どんどん他の問題集や答練を受けて頂いてもいいですよ。この点でも、私は自分の予備校以外の教材は使ってはいなけないなどと決して言いません。むしろ、あらゆる角度から、多くの問題を解くことは得点力をアップさせる手段として、正しい方法です。しかし、ここでも、順序と完成度が重要です。基礎となる過去問から始め、その次の段階として派生論点に拡大していくこと。そして、何もかもが中途半端なまま、次の教材に手をつけてはいけない、ということに注意してください。
あまりガチガチに「こうでなければ!」と決めてしまわず、科目や自分の得意・不得意に応じて、柔軟に調整することも大切です。来年のこの時期、きっちりと効果が出ているように一緒にがんばりましょう!小泉嘉孝。

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koizumi  2011-06-28 18:14:50

いつも丁寧な回答を本当にありがとうございます。前回の記述式の質問同様 不安というか迷いというかがなくなりました。
共に頑張りましょうという言葉がとても励みになりました。仕事をされ、講義の収録もされ、寝てはるのかな?と思ってるくらいなのにこのように我々受験生の悩みにも耳を傾けて頂いていることにとても感謝しております。決して短期合格ではありませんが小泉司法書士予備校の一期生として合格の報告が出来るよう頑張ります。

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angela  2011-06-29 21:47:44

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