司法書士の勉強中に発生する疑問を解決する質問広場

/民法/占有改定の引き渡し 民法2 output36-44

okapyon 2014-02-05 15:06:37

民法2のoutputの36-44 117ページの問題で、

売り主Aから買い主Bへ、指輪を占有改定による引き渡しをした後、買い主BがCに対しても占有改定による引き渡しをしたところ、Aの指輪がDに盗まれた。Bは指輪の所有権をCに対抗できる。

で、答えは○なのですが、
Bも占有改定による引き渡しであるのに、なぜCに対抗できるのかわかりません。

どのように理解すればよろしいのでしょうか。
教えてください。宜しくお願いします。

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出題年と問題番号書いてないので、問題見てないのですが、即時取得の問題ではないですか?

そして、Cに引渡したのは、BではなくAではないですか?

そうじゃないと問題としておかしいような・・・

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seawind 2014-02-05 19:03:00

そうです。即時取得の問題です。

問題は、昭62-13問目①です。

宜しくお願いします。

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okapyon  2014-02-06 17:28:05

まず、一つ目の取引については、即時取得はまったく関係ありません。

所有権を持っているAから、Bに対して指輪(動産)を売っただけの、普通の売買です。

BはAから引渡しを受ければ、第三者に対抗することができます。(民法178条)

この場合の引渡しは、占有改定でもいいんです。

問題文で考えると、この段階で、物理的に指輪を持っているのは、Aですね。



次に、二つ目の取引が、即時取得が成立しているかを考えるのですが、

Aは、自己が占有している指輪を、Bに黙ってCにも売って、占有改定によって引渡しをしました。(問題文には、売ったとは書いていませんが、何かしらの取引があったと考えるべきでしょう)

しかし、これではCは所有権を取得できません。
即時取得が成立するための引渡しは、占有改定では足りないとされているからです。

ちなみに、この段階でも、物理的に指輪を持っているのは、Aです。


その後、AはDに指輪を盗まれる訳ですが、そのDに対してBは所有権を対抗できるか?
という問題です。


わかりますか?

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seawind  2014-02-06 22:10:58

seawind さん

Dに対してBは所有権を対抗できるで良いんですよね?
それは理解できます。

問題文を省略せず書きますと、
Aは、Bに対し、A所有の指輪を売り渡し、占有改定による引き渡しを
した後、この指輪をCに売り渡し、Cに対しても占有改定による引渡をしたところ、Dがこの指輪をA方から盗み出した。
Bは、指輪の所有権をCに対抗することができる。

ですが、問題文と答えがしっくりきません。
seawind さんが最初におっしゃられているように、
問題文か答えが違っているのでしょうか・・・
それとも別の解釈の仕方があるのでしょうか?

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okapyon  2014-02-06 23:47:12

すみません。僕も間違えていました。

問題はBがCに対抗できるか?でしたね。

でも、それでもこの問題の答えは○ですよ。


Cは、BからではなくAから引渡しを受けています。占有改定で。

ですので、即時取得は成立せず、Cは所有権は取得しませんから、対抗力なんかある訳ありません。


いわば、所有権者B対無権利者Cとの争いです。


というか、そもそもCは無権利者なんだから、Bとは対抗関係にすら立たない。と言ってもいいのかもしれませんが。

説明難しいですね^^;



-補足-

万一、勘違いされているときのために。

問題文の読み方として、BがCに引き渡した。とも読もうと思ったら読めます。

でも考えてみてください。

第一の取引が終わった時点で、物理的に指輪を所有しているのはAですから、仮にBがCに引渡したと考えると、その引渡し方法は、指図による占有移転になるハズなんです。

この状況で占有改定による引渡しができるのは、Aなんです。

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seawind  2014-02-07 00:17:21

seawind さん

なるほど!そういう解釈なんですね!
何度か問題をまわして問いていて、いつも疑問符だったのがようやくクリアーになりました!
ありがとうございます!

今後質問する時はなるべく問題文全文を入れるようにしますね!
手間取らせてしまい、申し訳ございませんでした。

また宜しくお願いします。

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okapyon  2014-02-07 00:41:27

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