司法書士の勉強中に発生する疑問を解決する質問広場

民法/テキストⅤ P88 後見開始

mst 2011-08-17 12:11:22

 小泉先生、受講生の皆さん、よろしくお願いします。
民法テキストⅤ P88④ と P89⑤ の違いが分かりませんでした。
④も婚姻と認知があるので⑤と同様、準正により家裁の審判無く父の単独親権
になるような気がしています。
違いを教えていただけますと助かります。
よろしくお願いします。

 

④と⑤は、そもそも設定が違うんだと思いますよ。

④は、1 非嫡出子の母死亡時点で子の父と母は未婚。未認知のため、父と子の間に親子関係はない 2 未成年の子に対して親権を行う者がいないので、後見開始 3 父の認知があり、親子関係が形成。家庭裁判所でこの父親が親権者に指定されたら、子の後見終了(子は父の親権に服する)。⑤は、1 未婚のまま子を出生(この時点で非嫡出子なので、母の親権に服する) 2 父母が婚姻 3 母の死亡。この時点で父はまだ認知してないので、親子関係は生じていないため、親権を行う者がいないので後見開始。 4 子を認知。母死亡による婚姻解消後であっても認知準正は生じるので、婚姻の時に遡及して嫡出子の身分を取得。子は父の単独親権に服する

・・・という流れで、④のケースは準正は生じていませんが、⑤は生じています。
            

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suusan 2011-08-15 19:14:18

suusanさん、ご回答ありがとうございました。
大変分かりやすい説明で、理解できました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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mst  2011-08-17 12:11:22

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