司法書士試験に合格できる本(テキスト・問題集)とは?

法律の本にも、それぞれ書き手が伝えたい目的があります。やはり、受験勉強として使用するのであれば、試験対策用の本を準備しなければなりません。法律の学術書は、詳しく細かいことまで載っているかもしれませんが、研究者が、一生を賭けてある特定の分野だけを研究するのに対して、受験勉強は各法律の骨格部分について、複数科目を短期間で勉強するという違いがあります。そのことをよく認識して、あまり深入りしすぎないように、重要な部分を効率よく勉強していく必要があります。

レベルに応じたテキストを使う

受験勉強用の本といっても、多くの種類があります。はじめて法律の勉強をする人が、分厚く細かい論点まで詳細に解説をしている本を読んでも、消化不良を起こし、最悪の場合、法律の勉強自体が嫌になるかもしれません。反対に、中上級者が門テキストを手に取っても、物足りなさを感じるでしょう。
つまり、合格に必要な情報がすべて収められており、その中で、初級者向けと中上級者向けにレベル分けをしているテキストが理想と言えます。このような本であれば、勉強の最初の段階では、初級者向けレベルをざっと一回、まわす感じで勉強をし、ある程度理解が進んだ後で、発展レベルの論点をおさえるという勉強方法をすることが可能だからです。
もし、このような本がなくとも、最低限、購入前にテキストを読んで、自分の勉強の進捗状況にあっているかを確認しましょう。

理由や関連知識まで載っている本を選ぶ

最近の司法書士試験は、試験テクニックに長けた受験生を排除し、実務家として通用する力を持った合格者を選抜することを目的に、法的思考力を問う問題が出題されます。このような問題に正解するためには、結論だけではなく、制度の趣旨や成立背景、理由までをも、理解していなければ解けません。しかし、これを自分でひとつひとつ調べていたのでは、時間がかかります。試験勉強は、時間との勝負です。調べるという作業に、時間を割きすぎてはいけません。効率よく勉強するためには、テキストの中に、制度の趣旨、理由から結論までが、簡潔にまとめられ、わかりやすく(覚えやすく)書いてある必要があります。

テキストと問題集を連携して使う

テキストをじっくりと読み込み、内容を理解してから問題集をしていく、という勉強法はおすすめできません。このような勉強法は、時間がかかる上に、なかなか理解も進まないからです。試験に合格するための勉強法は、テキストをざっと読み、概略だけを把握した段階で問題を解いて、わからなかったところや間違ったところを、テキストに戻って復習していく方法です。この勉強法では、2回目のテキストを読むときには、その範囲の内容が、試験でどのように問われるかがわかっているので、勉強をすべき範囲と重要ポイントが明確になっています。このため、テキストの内容の理解が深くなり、効率よく勉強を進めていくことができます。

 

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