司法書士試験に合格するためには、3つの要素があります。独学であるかどうかに関わらず、この3つの要素を克服できた人が合格できます。司法書士試験の合格を独学で勝ち取ることは、とても困難ですが、これらを実行できれば、合格は可能です。
司法書士試験合格を独学で勝ち取ることが、困難であることは間違いありません。しかし、様々な事情から、独学で頑張っておられる方もたくさんいらっしゃいます。はたして、独学での合格は可能なのでしょうか。
合格するために必要な要素は、以下の3つがあります。
①合格に必要な情報の絞り込みと整理。
②①で整理した情報を正確な知識として定着させる。
③合格という目標を実現するために①②の計画を立て、それをスケジュールどおりに実行する。
要するに、独学であろうが予備校を利用しようが、合格するためには、この3つを正しい方法で、確実に行うことができればよいといえます。たとえ、予備校を利用しても、これらを意識していない限り、合格することはできません。つまり、独学で合格するためには、以上の3つを自分一人で行うことができればよいのです。
きちんとした予備校を利用している場合は、基本的には、①は講義内で提供してくれ、②も効率的な方法を講師がアドバイスしてくれます。③についても、スケジュールの目安が示されます。あとは、それに沿って実行していく強い意志と自己管理能力があるかどうか、です。
これが、独学の場合は、すべてを自分自身でしなければなりません。まず、①は司法書士試験の幅広い出題科目と出題範囲の中から、必要な情報を見つけ出し、それを整理していかなければなりません。これだけで、多大な時間が必要となる上に、それだけの労力を費やしても、その情報が本当に試験で問われる内容であるかという点に疑問が残ります。次に②ですが、①がきちんとできていれば、これは自分自身で可能な事項です。しかし、司法書士試験のような難関資格になると、知識があやふやであったり、論点の核心まで理解をしていなければ、本試験では太刀打ちできません。このため、勉強をしている中で出てくる疑問点は、必ず解消していく必要があります。この点で、独学の場合は不利と言えます。最後に③ですが、計画を立てる段階は、試験対策本や合格者の体験談などを参考に自分で行えば問題ないでしょう。それよりも、独学の場合は、勉強を続けていくモチベーションの維持が大変です。一人で長期間にわたる受験勉強を続けていくだけでも高いモチベーションが必要な上に、先ほど述べたように、どうしても、独学者は自分でしなければならないことが多く、合格までに長い期間が必要となります。この間、合格したい!という強い意志を維持し続けること、これが何より難しい点です。
以上が、司法書士試験を独学で勉強する困難さです。反対に、これらに上手く対処することができれば、独学での試験突破は可能です。
また、独学の場合も、公開模試や予想答練、ヤマあて講座などは、可能な限り受けた方が良いと思います。これらは、多くの受験生がかなりの確率で受けていますので、ここで出題、解説された論点については、本試験でも正答率が高くなるからです。1点差を争う司法書士試験においては、このようなところで、ライバルに遅れをとるわけにはいけません。あくまで、今している勉強は試験を突破するための勉強であることを忘れずに、頑張って下さい。
質問広場は こちら です。