司法書士試験の受験予備校の費用ですが、各校、バラつきがありますし、また、初級者向け講座を受けるか、答練だけ受けるか、などの利用状況によって、まったく異なります。ここでは、初心者が合格に必要な講座を一通り受講した場合の目安を紹介します。
まだ、勉強を全くしていない方のために、先に受験予備校で実施している司法書士試験対策講座の種類について、基本的なことを説明します。
予備校の講座は、大きく分けて講義(インプット)と、問題練習(アウトプット)に分かれています。そして、インプットの中でも、初級者向けや中上級者向け(受験経験あり)と受講生のレベルに応じた講座が設けられています。そして、初級者向け講座の方が、中上級者向け講座よりも、講義の回数も多く、価格も高くなっているのが一般的です。
次に、アウトプットですが、これも受講生のレベル毎に講義が用意されており、初心者が問題を解く感覚を身に付けるためのものから、本番さながらの難易度のものまであります。
これから勉強をはじめる初級者向けであれば、受験までに必要な講座が一通りパックとなったセットコースが、どこの予備校にも用意されており、その内容はだいたい以下のようなものです。
・インプット講座(勉強の中心となる基幹講座)
・初級アウトプット講座(問題練習・答案練習)
・上級アウトプット講座(初級のステップアップ編)
・直前対策講座(総まとめ講座やヤマあて講座など)
では、いくつかの大手予備校の費用を比較してみましょう。
<大手予備校A通常コース>受講料
・インプット講座+アウトプット一括(通学)
受講料:558,900円 回数:182回
・インプット講座+アウトプット一括(通信WEB)
受講料:479,700円 回数:182回
<大手予備校Aお手軽コース>
・講座一式(通信WEB)
受講料:79,800円
<WEB専門B予備校>
・インプット講座+アウトプット一括(通信WEB)
受講料:272,800円 回数:420時間
<通信専門C予備校>
・インプット講座+アウトプット一括(通信WEB)
受講料:153,600円
費用の面では、このほかに、テキスト代や自習室利用料、欠席した場合のフォロー費用が必要となったり、質問回数などに制約がある場合などもあるので、入校前に、これらもきちんと確認した方が良いでしょう。
また、受験1回目で、無事合格すれば良いのですが、もし、再チャレンジが必要となった場合は、上記とは別に、中上級者向けコースを翌年以降に、受講することになるかもしれませんので、予算として、そのあたりも頭に入れておいた方が良いのではないでしょうか。
ちなみに、独学で勉強をする場合ですが、少なくとも市販テキスト、六法、補助教材、直前期の公開模擬試験の受験代程度は必要になります。こちらも、例えば、市販テキスト代だけでも、数万円かかりますので、最初に思っていたより高くつくかもしれませんので、注意が必要です。
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