司法書士試験(記述式不動産登記法・商業登記法)の勉強法

①実体法の把握
民法・商法の基礎知識があることは前提です。実際の問題は事例形式で、その事例の中から法的な論点を抽出しなければいけません。しかし、これは民法や商法の基礎知識があるだけでは到底できません。
それには、問題練習を繰返し、出題パターンを覚えることです。問題を読んだ瞬間に「あっ、またこのパターンか」と思えるようにならなければ、その場で突然ひらめくなんてことは、100問に1問しかありません。

②登記申請書の正確な記載
登記申請書に記載する文言は決められています。自分の言葉で表現すればいいというものではありません。つまり、その言い回し(ひな型)は暗記しておく必要があります。しかし、重要なことは、ひな型を書けるようになってから記述式の問題練習を始めようなどと考えないことです。それでは点数になりません。予備校などの講義を受けたら、いきなり記述式の問題に挑戦しましょう。それを仕上げてから、問題には出ていないひな型まで覚えていきます。この順番を間違うとえらい目に遭います。

さらに最近では単純にひな型を書かせるだけではなく、登記できないものをわざと問題に混ぜる。そこで、登記できるか否かを判断させ、登記できないと判断したなら、なぜそう判断したのかを文章で説明させる、そんな問題が普通となっています。つまり、ある程度の文章能力が問われてくるということです。
このような問題のことを指して、「法的思考能力」が問われるようになったと巷ではいいます。しかし、「法的思考能力」などと難しい言葉を振りかざしてみても、要するに問われているのは「理由」です。結論に対する理由を普段から覚えていて、それをその場でつなぎ合わせて文章の形にできるかどうかだけです。大げさに考える必要はありません、100人いたら、100通りの答えが存在するわけではなく、通常、答えは1つだけです。複数あっても2通りか3通りです。出題パターンと答えは予め決まっています。事前にそれを覚えておくことが鉄則です。

 

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